Tobii Technology社は,視線追跡機能を備えたディスプレイや専用の赤外線カメラで「世界で5割近いシェアを持つメーカー」(石原氏)。ディスプレイなどに組み込んだ赤外線の照射装置から目に赤外線ライトを当て,目の瞳孔の位置をカメラで撮影し,その映像を解析して瞳孔の向きを検知する,というのが視線追跡の基本的な仕組みである。
同社は,シェアが高い理由を「(1)±0.5度の精度で視線の位置を追跡できる,(2)追跡可能な条件が幅広い,(3)キャリブレーションが3~5秒で済む,(4)ほぼリアルタイムにデータを解析できるソフトウエアを備えている,(5)製品開発が速い,などの強みが評価されてきた結果」(同社)と主張する。±0.5度の精度は,60cm離れて寸法が1cm角ほどの文字を区別できるほどの分解能に相当する。キャリブレーションは一般には数分かかるが,同社の製品は,ディスプレイに表示された映像を数秒間目で追うだけで可能だという。「メガネを掛けていてもコンタクトをしていてもよく,97~98%の人が利用できる」(石原氏)。